日本の美を纏い、
未来へつなぐ。

店舗のご案内

呉服おぎはらは1950年の創業以来日本の美とともに歩んでまいりました。
私たちは着物を単なる衣服ではなく受け継がれてきた
美意識や文化を映し出すものと考えており、
その思いのもと確かな技と心を込めた一着をお届けしております。

素材には特にこだわり、最高品質の絹「小石丸」、
縄文時代から日本の精神を伝えてきた「大麻布」、
和紙を撚って糸にした伝統織物「紙布」など
天然素材の着心地の良さを大切にしております。
伝統の技が織りなす着物は、
纏う方の魅力を引き立て格別の彩りを添えてくれます。

初めての方にも安心してお選びいただけるよう、
ご用途やお好みに合わせたご提案を大切にしております。

また茶道や能楽、折形といった伝統文化に触れる機会を通じて、
着物をより身近に感じていただける場もご用意しております。
時代を超えて受け継がれてきた日本の美しい文化を
未来へつなぐお手伝いができれば何よりの喜びです。

どうぞ店頭で着物の温もりや奥深さに触れてみてください。
皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

着物/燕と暖簾

作・藍田正雄

この着物は、もともと江戸時代の商家の奥方が
重ね着の下着として用いたものを再現した一着です。
上着には鮫小紋の五つ紋付をまとい、その原型は江戸時代の雛形本から着想を得ました。
襟元・袖口・裾に松林を配し、肩から背には縄暖簾の意匠を施したもの。
すべて江戸小紋の鮫型紙を用い、染めの精緻な技術が息づいています。
引き着を原型としているため、柄はおはしょりの中まで続いており、
現代の着こなしでは隠れてしまう部分にも美が宿っています。
あえて当時のままのデザインを再現し、豊かさを感じていただける一着としました。
また、燕は福を呼ぶ鳥とされ、暖簾をくぐる光景は「商売繁盛」「千客万来」の象徴。
多くのお客様が訪れる吉兆として喜ばれてきました。

帯/実が成る果実を沢山揃えた繁栄を意味した吉祥柄

作・龍村光峯

時を超えて受け継がれる技と美意識を、どうぞご堪能ください。

着物・帯/桜姫

作・辻村寿三郎

1980年に蜷川幸雄氏演出の『NINAGAWAマクベス』が日生劇場で上演された際に、
辻村寿三郎氏が衣装を担当しました。
マクベス夫人の衣装としてデザインされた「桜姫」の着物は、
辻村氏の洗練された美意識が光る、今も愛され続ける一着です。
表桜と裏桜が交互に施されており、桜の花が持つ儚さと美しさが繊細に表現されています。
シンプルでありながらも深みのある印象を与え、
着る人に特別な気品と存在感を与えます。

着物/梅竹の垣文様小袖の写し

作・五代目田畑喜八

三代目田端喜八は昭和20年に重要無形文化財保持者に認定され、
染色会で初めての人間国宝となりました。
この着物は五代目田端喜八が江戸時代後期の友禅染めによる小袖を、
茶屋辻染めの技法で復元した作品です。

帯/紅浅葱段笹桔梗文様唐織

作・山口安次郎

山口安次郎翁は、昭和25年にマッカーサー元帥に能装束裂地を寄贈し、
昭和61年にはチャールズ皇太子ご夫妻に能装束を献上するなど、
その名は国内外で高く評価されました。安次郎翁との思い出として、
97歳の時に呉服おぎはらにて唐織展を開催際した際には、
ご自身の作品を前に感慨深いお話をされました。
安次郎翁は「晴耕雨職」として、織機に向かう日々を送られていました。
機を織っているときは、まるで恋人と語り合うような心地よさがあると
語られたことが印象的でした。
また、7歳の時から高下駄を履いて織り始め、
もし叶うならば150歳まで織り続けたいという情熱と夢をお話しして下さいました。
その深い思いとともに作られた唐織の帯は、
まさにその情熱と技術が織り込まれた至高の一品です。

着物/宝繭小石丸掴み絞り

作・誉田屋源兵衛

小石丸は日本固有の蚕の品種で
特に皇室の「宮中養蚕」によって守り伝えられてきた希少な蚕です。
絹糸は極めて細く繊細でありながらも強度があり
上品な光沢としなやかさを持つ最高級の絹とされ、
正倉院の古代裂の復元や神事用の織物などに使用されています。
光の加減で繊細に色が変化し、美しさが際立ちます。
また肌にしっとり馴染む心地よさがあり、
晴れの日の装いにもふさわしい格調高さを演出します。
美しさと価値は唯一無二でまさに究極の逸品です。

帯/純金網綾織「軍配」

作・誉田屋源兵衛、田村秀治郎

「名もいらぬ金も要らぬ人は誠に始末に困るなり。
此の始末に困るひたすらなる人ならでは生きた魂結び帯を織ること能わず。」
そう評された田村秀治郎翁が手がけた純金網綾織「軍配」。
誠を尽くし、魂を込めた織が生み出す気品と風格は、
まさに名匠の手による逸品です。

着物/波に源氏車

作・誉田屋源兵衛

洛中洛外図屏風に描かれた人物が纏っていた源氏車柄の着物を再現しました。
源氏車は乾燥を防ぐために川に沈め、湿気を持たせたという逸話が伝えられています。
この着物は、そんな昔の技法と風情が織りなす一着です。

帯/龍王純金

作・誉田屋源兵衛

龍は水の神として、雲を起こし、雨を降らせる力を持つとされます。
この帯には龍王の象徴として純金糸を使用し、
着物の波に源氏車という水のイメージと美しく調和しています。
自然の力強さを感じさせる美しい一品です。

〒321-0966 栃木県宇都宮市今泉5丁目1−20
JR宇都宮駅西口より車で5分
TEL: 028-621-7656
営業時間 10:00〜17:00

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